初詣合格祈願医療事務講座

医療事務講座 処置3

目指せ!医療事務

初詣合格祈願医療事務講座 処置3

死後処置の料金について

死後処置に対しての点数は、算定できません。(点数表に項目がありません)
解剖時に採取した検体の検査についても、同様に保険請求できません。
医療保険は「病気の治療」を目的としているので、死後の処置や検査は対象となりません。
死後の処置に要した費用については、患者家族(遺族)の了解を得て実費徴収が可能だということです。
実際、訪問看護ステーションなどでは、「自費」で徴収している所もあるようです。

メンタ湿布・アクリノール湿布の算定

メンタ湿布とは
便秘症等の腸管機能不全の場合に腸管機能の改善を目的に、腹部に温湿布(ハッカ油、お湯使用)を行う処置です。
算定は、J119「3」湿布処置で算定しますが、入院患者については、湿布処置の費用は入院基本料に含まれているので、別に算定できません。
アクリノール(リバノール)湿布とは
殺菌消毒剤である、アクリノール液を使って化膿局所の消毒を行う処置です。
アクリノール湿布は、創傷処置を目的として行われるので、J000創傷処置によって算定します。

導尿と尿道拡張の違い

導尿とは
排尿が困難な場合に、経尿道的に膀胱内にカテーテルを挿入して「排尿」を行う手技です。
カテーテルを「一次的に」挿入するものを導尿といいます。
カテーテルを「留置する」場合を持続導尿といいます。
※24時間以上カテーテルを留置して持続導尿を行う場合⇒J063留置カテーテル設置にて算定します
J065間歇的導尿(1日につき)は、(カテーテルを留置せずに)1日に数回、導尿を行うものです。
持続導尿とちがい、膀胱の自然な拡張と収縮が繰り返されるため、膀胱機能の回復によい影響を与えます。脊髄損傷などによる神経因性膀胱で、回復の見込みがある場合に行われます。
尿道拡張とは
尿道狭窄がある場合に、尿道よりブジーを挿入して「尿道拡張(J066)」をはかります。
※ブジーは、管腔を探ったり、拡張したりする棒状、管状のものです。
拡張する場合は細いものから順次太いものへと入れ替えていくそうです。
尿道狭窄の拡張は、一般に金属ブジーを用いますが、狭窄が著しい場合は、糸状ブジーを挿入して順次拡張していく誘導ブジー法(J067)が行われます。



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