初詣合格祈願医療事務講座

医療事務講座 検査3

目指せ!医療事務

初詣合格祈願医療事務講座 検査3

超音波検査法について

超音波検査は放射線被爆がなく、すぐに断層画像が得られるため、胸腹部や産婦人科領域をはじめ、全身の検査に幅広く用いられています。
断層撮影法では、体の深部の病変の観察や胎児の動きなどが観察できます。
UCG(心臓超音波)は、患者に苦痛や不快感を与えずに、心臓の機能や形態をとらえることが可能です。
心臓超音波における断層撮影法では、心室や心房中隔、血管などの形態がわかります。
Mモード法では弁や心筋などの動きが観察できます。
断層撮影法やUCGに加算できる「パルスドップラー法」は、断層画像を見ながら目的とする血管に目標をあわせ、血液量を定量的に評価するために用いられます。

超音波検査を2回以上実施した場合について

同時に複数の撮影をした場合
撮影部位・撮影方法算定方法
同一部位・別の撮影方法主たる撮影方法により算定
別の部位・同一の撮影方法主たる撮影方法により算定
別の部位・別の算定方法それぞれ別に算定

同一月の2回目以降の算定について
撮影部位・撮影方法算定方法
同一部位・別の撮影方法2回目以降は90/100で算定
別の部位・同一の撮影方法2回目以降は90/100で算定
別の部位・別の算定方法2回目以降も90/100で算定

※胸部UCGと腹部断層撮影は「別の部位・別の撮影方法」に該当します!

断層撮影法やUCGにある「パルスドプラ加算」の算定注意点
断層撮影法やUCGでパルスドプラを行い、それが90/100の逓減時であった場合、パルスドプラ加算を含めた点数が所定点数となります。つまり「断層撮影法やUCGの点数を逓減してからパルスドプラ加算を算定する」のではなく、「(断層撮影法やUCG+パルスドプラ加算)×90/100」となります。

超音波検査の部位について

超音波検査の断層撮影法は、検査を行う部位によって、点数が異なります。
「胸腹部」で算定する部位か、「その他」で算定する部位か、いくつか悩む例をあげておきます。

胸腹部
前立腺、腹部大動脈、胸部大動脈
その他
乳房、乳腺、睾丸、腋窩部、肛門、甲状腺、表在リンパ節

超音波検査Q&A

Q:乳癌の患者に同一日に胸部(乳腺)と腹部に超音波断層撮影法を行いました。この場合、胸腹部とその他の(体表・乳腺)の両方を、算定してもよいでしょうか?
A:同一の方法では、部位数にかかわらず1回のみの算定となります。
Q:同一月において、胸部の断層撮影を行って、後日、腹部の断層撮影を行った場合は、腹部の点数は90/100となりますか?
A:その通り。同一の撮影方法の場合は、部位が異なっても90/100で算定します。
Q:病名が「左鼠径ヘルニア」で超音波検査を実施した場合、どの点数で算定したらいいのでしょうか?
鼠径ヘルニアの場合は、深部ではなく体表とみなすようです。
「ロ. その他350点」での算定となります。



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