初詣合格祈願医療事務講座

医療事務講座 医学(指導)管理料2

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初詣合格祈願医療事務講座 医学(指導)管理料2

ウイルス疾患指導料について

ウイルス疾患指導料とは・・・
ウイルス疾患指導料は、肝炎ウイルス、HIVウイルス又は成人T細胞白血病ウイルスに罹患(りかん)している患者さんで、他人に対し感染させる危険がある者、又はその家族に対して、療養上必要な指導及びウイルス感染防止のための指導を行った場合に算定できます。
算定できる回数は・・・?
  • 肝炎ウイルス疾患(A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎などのウイルス性肝炎の患者が対象)、又は成人T細胞白血病については患者1人につき1回(基本的には、1生涯1回しか算定できません)。
  • 後天性免疫不全症候群については月1回算定することができます。
対象疾患が主病でないと算定できない??
いえいえ、対象疾患が主病であることは要件となっていないので、対象疾患が主病でなくてもウイルス疾患指導料の算定はできます。
患者の家族のみに説明をした場合
患者自身が受診せず、家族のみが指導を受けた場合もウイルス疾患指導料の算定はできます。
電話で指導を行った場合は?
電話再診で指導を行った場合は、ウイルス疾患指導料の算定はできません
肝炎ウイルスに対するウイルス疾患指導料は?
肝炎ウイルスに対するウイルス疾患指導料。「これは慢性のウイルス性肝炎しか算定できないの?」という質問を聞いたことがあります。しかし、肝炎ウイルスに対してのウイルス疾患指導料は、急性・慢性を問わず算定できますので、ご注意を!
急性のウイルス性肝炎が治癒した後に再発した場合
肝炎ウイルスや成人T細胞白血病ウイルスの場合、1度算定して病名が継続している場合、再度算定することはできません。
しかし、一旦治癒し転帰した後にの再発したケースでは、新たにウイルス疾患指導料を算定することができます。
成人T細胞白血病とは?
ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV−1)の感染により起こるそうです。
日本人のキャリアは約120万人で、HTLV−1感染者10,000人について年間6人程度で、大部分はHTLV−Iに感染していても成人T細胞白血病を発症しない。また、発症する場合でも、ほとんどが40歳以上で、60〜70歳に多いそうです。
沖縄、鹿児島、宮崎、長崎など南西日本にキャリアが多く、国内のキャリアの約3分の1を占める、との報告もあるそうです。
成人T細胞白血病になると
リンパ節の腫れ、(首、わきの下、足のつけ根など)、肝臓、脾臓の腫れ原因不明の皮疹、血液中のカルシウム値の上昇による、のどの渇き、意識障害、不整脈などの症状が見られます。
ウイルス(HTLV−1)に感染して悪性化したT細胞(リンパ球の一種)が、血液やリンパ液によって、骨髄や肝臓、 脾臓、消化管、肺など全身の臓器に広がっていきます。
末期には免疫不全者に見られる日和見(ひよりみ)感染症にかかりやすくなります。
発症する場合の潜伏期間は、感染から30年〜70年。

悪性腫瘍特異物質治療管理料

悪性腫瘍特異物質治療管理料は、悪性腫瘍であると既に確定診断された患者について腫瘍マーカー検査を実施、計画的な治療管理を行った場合に、月一回算定できます。

1回目の算定月に初回加算が算定できるが、前月に腫瘍マーカー検査を実施している場合は、初回加算が算定出来ません。

なお悪性腫瘍特異物質治療管理料には、検査に係る費用が含まれているので、採血料も削らなければいけません!
それがたとえ「他の血液検査を同時に行っていても」です!!
よくあるのが、「悪性腫瘍物質治療管理料を算定する検査(腫瘍マーカー検査)と同日に抹消血液一般等の検査を行う場合」です。
腫瘍マーカー検査とは別に、血液検査を同時に行った場合も、採血料は悪性腫瘍物質治療管理料の「検査に係る費用に包括される」とされ、別に算定することはできません。(判断料は算定可能)
同一月でも、悪性腫瘍物質治療管理料を算定する日以外であれば(つまり検査日が別なら)、採血料は算定できます。

また、悪性腫瘍特異物質治療管理料には、検査実施費用および生化学?判断料が含まれています。しかし、腫瘍マーカー以外の生化学?の検査を行った場合は、生化学?の判断料を算定することができます。

悪性腫瘍特異物質治療管理料でよくある質問

Q:胃癌で胃全摘した人が悪性腫瘍の検査をした場合、それは指導料で算定したらいいのでしょうか、それとも検査として算定したらいいのでしょうか。
A::いったん癌になってしまったら「術後」であっても腫瘍マーカー検査を実施した場合「悪性腫瘍特異物質治療管理料」で算定するのが基本です。  しかし例外があります
  1. 急性及び慢性膵炎に対しての「エラスターゼ 1」
  2. 肝硬変、慢性B型肝炎、慢性C型肝炎、に対してのAFP、AFP精密測定、PIVKA?精密測定(月1回に限る)
  3. 子宮内膜症の検査に対してのCA125精密測定、CA130精密測定、、CA602精密測定(治療前後各1回に限る)
  4. 家族性大腸腺腫症に対してのCEA精密測定
以上、A〜Dが例外事項(だいぶ略していますので、詳しくは解釈本をご覧下さい・・・)です。

(例)胃癌術後で慢性C型肝炎を併発している場合
  1. 慢性C型肝炎に対してAFP精密測定検査を実施
    ⇒検査の部でAFP精密測定を算定する。(この場合、生の判断料も算定できる、静採料も算定できます!)
  2. 胃癌術後に対しCEA精密測定、慢性C型肝炎に対してAFP精密測定検査を実施
    ⇒悪性腫瘍特異物質治療管理料(1項目)をCEA精密測定に対して算定、別に検査の部でAFP精密測定を算定する。(この場合、生の判断料も算定できる!静採は算定できません)
  3. 胃癌術後に対しCEA精密測定
     ⇒悪性腫瘍特異物質治療管理料(1項目)をCEA精密測定に対して算定(生の判断料、静採ともに算定できない)



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